2つのデッドリフトの違い🏋️♀️
一口に「デッドリフト」と言っても様々な方法があります。
一般的には”床から重りを引き上げるトレーニング全般”を「デッドリフト」と表現します。当然、同じ「デッドリフト」でも引き上げる方法が異なれば、トレーニング効果も異なります。
今回はトレーニング現場でよく用いられる、「ルーマニアンデッドリフト」と「コンベンショナルデッドリフト」それぞれのトレーニングプログラムへの取り入れ方について紹介いたします。
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1.ルーマニアンデッドリフト(RDL)
【主な目的】
・殿部・ハムストリングの筋力強化
・ヒンジ動作の学習
【動きの特徴】
・膝の角度をほぼ固定し股関節のみを使う”単関節運動”に近い運動
【RDLを取り入れる場面】
・トレーニング初心者のヒンジ動作習得トレーニングとして
・ハム、殿部の筋力強化トレーニングとして
・スクワットやデッドリフト前のウォーミングアップとして
・スクワットやデッドリフト前のアクチベーショントレーニングとして
【キーワード】
#ヒップヒンジ
#単関節運動
#ハムストリング
ルーマニアンデッドリフトはあえて膝の動きを制御して、股関節の曲げ伸ばしだけでウエイトを扱う”単関節運動”です。ほぼ股関節しか使わないので、正しく動作ができていれば股関節伸展筋群(殿部・ハム)を効率的に鍛えることができます。
また、股関節を屈曲させるヒップヒンジ動作の感覚を習得するためのトレーニングとしてとても優れています。
2.コンベンショナルデッドリフト(CDL)
【主な目的】
・下肢全体の筋力強化
・背部の強化
【動きの特徴】
・主に膝/股関節の伸展動作で重りを引き上げる”多関節”運動
・背部は主に姿勢を保持するために筋力を発揮
【CDLを取り入れる場面】
・背部の筋力強化トレーニングとして
・背部を使った体幹の姿勢保持の練習トレーニングとして
・下肢筋力の強化トレーニングとして
・クリーンなどクイックリフトのための導入トレーニングとして
【キーワード】
#多関節運動
#体幹剛性
#高重量
コンベンショナルデッドリフトは股関節と膝関節の伸展動作で重りを引き上げる”多関節運動”です。下肢は重りを引き上げるためのパワーを発揮し、上半身は姿勢を保持するために筋力を発揮しています。特にバーベルの重量に負けて背中が丸まらないように、背部全体で体幹の姿勢を保持します。
コンベンショナルデッドリフトでは多関節を動員するため、重い重量を扱えるという特徴があります。
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それぞれ同じ「デッドリフト」という名前がついておりますが、その効果や目的は大きく異なります。ぜひプログラム作成の参考にしてみてください☝️